こんにちは!
地方暮らしで在宅ワーカーの主婦 ぐり です。
春は巣立ちの季節です。
子離れが寂しいと感じている人もいることでしょう。
ただ寂しさを感じるということだけではなく涙が止まらなくて困っているそんな方いらっしゃいませんか?
心当たりのある方、そんな状態を「空の巣症候群」と言います。
子育てがひと段落ついて心にぽっかり穴があいてしまって抜け出せない
子育てが生きがいで何をしたらよいか気持ちが前向きにならない
そんなあなたに空の巣症候群とはどういうもので、不調から抜け出して本来の自分を取り戻す方法ついてお話しします。
空の巣症候群とは?

子どもが大人になり、家を離れていく――
その姿を見送る瞬間、心のどこかがぎゅっと締めつけられるような感覚を覚えたことはありませんか?
「空の巣症候群(Empty Nest Syndrome)」とは、
子育てが一段落し、子どもが自立した後に感じる“喪失感”や“孤独感”のことを指します。
特に、長年「母」として家庭を支え、
日常のほとんどを子ども中心に過ごしてきた方ほど、
子どもの巣立ちによって自分の存在意義が見えなくなるような、深い虚無感に襲われることがあります。
これは決して“心が弱い”からではなく、
むしろ家族を想い、愛情を注いできたからこそ生まれる、
とても自然な感情の揺れなのです。
近年では、更年期や老後不安とも重なり、
「自分の人生ってこの先どうなるの?」という焦りや不安を抱える方も増えています。
けれど、あなたの人生はまだまだ途中。
空の巣は、終わりではなく“新しい旅のはじまり”なのです。
空の巣症候群ってどんな症状?
涙が止まらない・・
子どもがいなくなった部屋を見たり、家に置いている子どもものを見ると
なんだか涙が止まらない・・・。
そんな自分をどうかしてしまったんじゃないかなと思ったりしていませんか?
空の巣症候群を経験する親は、子供が家を出た後に突然涙が出てしまったり、感情のコントロールが難しくなってしまうことがあります。
子どもが家を出てから、ふとした瞬間に涙がこぼれる。
思い出の写真や、空になったお弁当箱を見るたびに胸が締めつけられる。
それは、あなただけではありません。
空の巣症候群のもっとも代表的な症状のひとつが、
「涙が止まらない」「感情が制御できない」といった“心の揺れ”です。
これまで忙しい日常の中で、自然と後回しにしてきた“自分の感情”。
それが、子どもの巣立ちによって急にスペースができ、
押し寄せるように表面化してくるのです。
こんな気持ち、誰にも理解されないかもしれない。
でも、泣いていいのです。
悲しくて、寂しくて、どうしようもなくなったら、
その涙は、これまで必死に「母」として頑張ってきたあなたへのねぎらいでもあるのです。
泣いてもいい。
あなたは、それだけ一生懸命だった。
たとえば、子供の使っていた部屋を掃除しているときや、家族でよく行った場所を訪れたときに、強い寂しさや喪失感に襲われることも…。また、周囲から「これからは、自分の時間を楽しめるね」と言われても、心から喜べない自分に戸惑うこともあります。
こうした感情の揺れ動きは、親としての役割の変化に適応しようとする自然なプロセスです。しかし、その状態が長引き、日常生活に影響を及ぼす場合は、専門家に相談することも選択肢の一つとなるでしょう。
そのほかにも空虚感・孤独感に苛まれ睡眠や生理不順など症状など体調に変化を感じる方もいらっしゃいます。
そんな状態を「空の巣症候群」と言います。
空の巣症候群は、ただ寂しさを感じるということだけではありません。具体的な症状や特徴を知ることで、早めの対処が可能になります
その他の症状(無気力・不眠・イライラ・喪失感など)
空の巣症候群は、ただ寂しさを感じるということだけではありません。具体的な症状や特徴を知ることで、早めの対処が可能になります
空の巣症候群は、涙だけではありません。
人によっては、日常に張り合いがなくなったり、朝起きるのがつらくなったり、
なんとなく体が重だるく感じることもあります。
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何もしたくない(無気力)
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夜眠れない(不眠)
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周囲にあたってしまう(イライラ)
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漠然とした不安や孤独感
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自分が“何者なのか”わからなくなる
これらの症状は、誰にでも起こりうる自然な反応です。
ただし、放っておくと心の奥深くに沈殿してしまい、
“自分を責める”気持ちへとつながっていくこともあります。
「自分だけじゃなかったんだ」と知ること。
「こう感じていいんだ」と許すこと。
それが、少しずつ心を回復させる一歩になります。
空の巣症候群にならないために

子育て中から“自分時間”を育てておく
子育てに全力を注いでいると、「自分のことは後でいい」と思いがちです。
でも、実は“自分時間”を大切にすることが、空の巣症候群の予防にもつながるのです。
ほんの10分でも、好きな本を読む時間をつくる。
一杯のコーヒーを、静かな場所で味わう。
誰かのためではなく、「私のためだけ」の時間を育てること。
それは、子どもが巣立ったあとにぽっかり空いた時間を、
“喪失感”ではなく“充実感”に変えていく土台になります。
今、もし子育ての真っただ中にいるなら、
ぜひ少しずつでも、自分のための時間を確保してみてください。
自分を大切にすることは、決してわがままではありません。
むしろ、自分を大切にできる人が、誰かを深く大切にできるのです。
「母」としての役割から“卒業する準備”
子どもは、あなたのもとから離れることで、
ようやく「ひとりの大人」として自分の人生を歩き始めます。
そのとき、母であるあなたにもまた、
「役割の卒業」という大切なタイミングが訪れます。
子育てを卒業するというのは、ただ“終わる”ことではありません。
「子どもを信じて送り出す」という、新しい形の愛の表現なのです。
もちろん、寂しいのは自然な感情。
でもそれは、愛してきた証です。
その愛は、子どもとあなたの中にずっと残り続けます。
「お母さん」ではなく、「ひとりのわたし」として、
これからどんな人生を歩んでいこう?
その問いに向き合う準備を、少しずつ始めてみませんか。
空の巣症候群の乗り越え方

人生はいくつになっても楽しいことを見つけられる
子どもが巣立ったあと、ふと訪れるぽっかりと空いた時間。今まで「母親」としての役割を担ってきた分、「私はこれから何をすればいいんだろう?」と迷うこともあるかもしれません。
でも、思い出してみてください。
学生時代に夢中になっていたこと、子育て中にふと「これ、楽しそう」と思ったけど後回しにしたこと。あなたの中には、まだ眠っている“やりたかったこと”がたくさんあるはずです。
人生は何歳からでも、新しい楽しみを見つけることができます。
実際に、50代・60代から絵を描き始めた方、カメラや旅行に夢中になった方、資格を取って新しい仕事を始めた方もたくさんいます。
大切なのは「私にはもう遅い」と決めつけないこと。今だからこそ、自分のペースで、自分のために選べる自由があります。
「母親」である前に「わたし」という存在を、もう一度見つめなおしてあげましょう。
あなたの人生の主役は、これからもずっと、あなた自身です。
自分の健康を見直すチャンス
子どもが独り立ちし、少し時間に余裕ができた今こそ、「自分の体」と丁寧に向き合う絶好のタイミングです。
これまで家族を優先して、つい後回しにしてきた「自分の健康」。
あなたの心と体は、長い間、がんばってくれていました。
年齢を重ねることで、ホルモンバランスの変化や体力の低下、不調が出やすくなることは自然なことです。
だからこそ、「なんとなくしんどい」「ちょっとした不調」をそのままにせず、これから先の人生を“より心地よく生きるため”の準備を始めましょう。
毎日の散歩、ストレッチ、栄養バランスの見直し、きちんと眠ること…
小さなことの積み重ねが、驚くほどの変化をもたらします。
そして何より、「自分を大切にする」ことが、心の安定にもつながっていきます。
今この瞬間から、自分の体と心の声に、ゆっくり耳を傾けてあげましょう。
おわりに
